ちょい昔のこと その4
衣料品の販売不振が続くと、アパレルメーカーは手堅く売れる商品に走る傾向にあります。
しかし、単なるべーシックアイテムというだけでは消費者の需要を喚起するのは実際難しいことです。
「フツウ」、だけどちょっと違うというのが93年ファッションのキーワードだろうと思われました。
その違いを生み出すうえでもっとも重要な素材への関心が消費者の間でこれまで以上に高まるだろうと・・・。
自然志向の高まりはスタイルにも影響を与え、ぴったりとフィットしたものよりも、自然で柔らかく身体を包み込むようなソフトコンシャス、アンコン(アンコンストラクテツドー芯のないジャケットなど)の比重が高まっていく、こうしたスタイルに欠かせないドレープ感(自然なたるみ)などの風合いが出せ、手入れが簡単な新素材がすでに開発され始めていました。
そして、素材でファッションを選ぶ消費者も実際増えました。
更に当時の予測通り、ファッション界ではフレンチ・カジュアルが定着しました。
自然で、シンプルでオシャレ。
93年は、オシャレに磨きがかかった年でもあったようです。

